【コラム】中里妃沙子弁護士の講演を聴いてきました
先日、中里妃沙子弁護士の講演を聞いてきました。
中里妃沙子先生は、離婚事件を多く扱っており、
当日は、離婚の初回相談についての講演でした。
私自身、多くの離婚相談を受けており、
また、離婚調停、離婚訴訟なども数多く経験していますが、
改めて初心に返って、離婚初回相談について学びました。
まず、初回相談では、見た目が大切ということで、
身だしなみから気をつけることを学びました。
私も、弁護士として、信頼を持てる服装などは意識してきたつもりでしたが、
改めて、ご相談者の方の前にでるときは、
今一度、自分の身だしなみを確認しようと思いました。
次に、ご相談者のお話をうかがいながら、共感することの大切さを改めて学びました。
弁護士は、どうしても法律の側面から考えがちで、
例えば、離婚できるかという問いに対しては、民法の離婚原因が認められるのか、
訴訟において立証できるのかというところに注目してしまいます。
もっとも、ご相談者の方が、どのような心情から離婚の相談に至ったか、
という側面も大切であることを再認識しました。
また、弁護士は、法律用語を使いがちですが、
極力ご相談者の方に分かるように説明することが大切であると感じました。
弁護士は、司法試験の受験勉強などで、高度に抽象化された法律用語を使って、
論理的な文章を書く訓練をしますが、それをそのまま法律相談で使っても、
ご相談者の方の満足にはつながらないことを再認識しました。
私自身、できるだけ比喩的な表現を用いたり、
簡単な図を書いたりしながら説明をすることがありますが、
ご相談者の方が理解できるように話をすることの大切さを再認識しました。
最後に、ご相談者の方に今後のロードマップを示すことの大切さを学びました。
今後、例えば、弁護士に離婚調停の申し立てを依頼する場合、
どのようなスケジュールで話が進んでいくのか、説明すること大切さを再認識しました。
初心に返って、離婚の初回相談の方法を再度勉強をし、
今後の離婚のご相談に生かそうと思います。